2008年08月31日
お月様
このところ毎晩僕が寝るころに一匹だけ蚊がやってくる。
必ず一匹だけ。
だから毎夜毎夜この一匹を撃退、つまりは両手で圧死させることが寝る前のある意味儀式になっている。
彼女をパチン、とやった時に返り血がなければその日は勝利ということにして寝る、少しだけどすこやかだ。
逆に血で手が汚れると僕の中でそれは負けで、ティッシュでふき取る時になにやら敗北感だ、痒いし。
そんなある日のこと、寝る前だというのに彼女が来ない、今まで来てたものが招く招かないにかかわらず来ないというのはキモチが悪い。
起きて待つことにする・・・・・・
しばらくして気がつくともう外はうっすら明るくて、本を読んでいる間に寝てしまったことを悟る、寝ぼけてまだ全身に神経が行き届かない体の中で肩の違和感だけはしっかりとわかった。
でもその違和感が痒みだということに気づいたのは数分後だ、他に痒みをうったえる箇所は無い。
彼女はキッチリ来ていたようだ。
彼女はつつましく、多くは欲しがらず、勝ちを僕に知らせてどこかに消えた、完敗だ。
ふと窓の外を見るとうっすら明るい空におはぎのようなお月様があった。
肩をかきつつボーっと見ながら
「負けたなぁ」
ひとりでつぶやく。
今日は何しようかなぁ
空にはおはぎ(きなこ)
必ず一匹だけ。
だから毎夜毎夜この一匹を撃退、つまりは両手で圧死させることが寝る前のある意味儀式になっている。
彼女をパチン、とやった時に返り血がなければその日は勝利ということにして寝る、少しだけどすこやかだ。
逆に血で手が汚れると僕の中でそれは負けで、ティッシュでふき取る時になにやら敗北感だ、痒いし。
そんなある日のこと、寝る前だというのに彼女が来ない、今まで来てたものが招く招かないにかかわらず来ないというのはキモチが悪い。
起きて待つことにする・・・・・・
しばらくして気がつくともう外はうっすら明るくて、本を読んでいる間に寝てしまったことを悟る、寝ぼけてまだ全身に神経が行き届かない体の中で肩の違和感だけはしっかりとわかった。
でもその違和感が痒みだということに気づいたのは数分後だ、他に痒みをうったえる箇所は無い。
彼女はキッチリ来ていたようだ。
彼女はつつましく、多くは欲しがらず、勝ちを僕に知らせてどこかに消えた、完敗だ。
ふと窓の外を見るとうっすら明るい空におはぎのようなお月様があった。
肩をかきつつボーっと見ながら
「負けたなぁ」
ひとりでつぶやく。
今日は何しようかなぁ
空にはおはぎ(きなこ)
Posted by きのこ20000 at 02:35│Comments(0)